減速機をご使用の際、過熱その他思わぬトラブルが生じた場合は、次の一般的要因をチェックされ適正な使用をご確認下さい。
軸受(ベアリング)及びオイルシールにつきましては製品紹介の各機種項目に使用している型番を掲載しておりますので、そちらも併せてご確認ください。
必要トルクの算定が間違っていたり、減速機のみの効率を考え、相手機械の総合効率(一般産業機械は35~55%位が多い)を考慮に入れなかった場合。あるいは相手機械の回転部分が減速機械のため非常に遅い箇所が多く、駆動しにくい状態のまま無理に動かして過負荷となる場合等が考えられます。したがって駆動接続部の点検および設計の再検討が必要になります。
油量が多過ぎても少な過ぎても発熱の原因になります。油面高さは油面計中程が適当です。
潤滑油の交換は運転開始後10日間(約100時間)で新しいオイルと取り換え、それ以外は半年に一度あるいは延運転時間2500時間ごとのいずれか短い期間に取り換えてください。
なおオイルを交換する前に減速機の内部を洗浄しますと効果的です。使用開始後2~3日は発熱が多くても、これは異常ではありません。減速機の温度が93℃以上の時には減速機の容量不足又は潤滑不良による故障も感がられますのでご注意ください。
JIS規格 | ギヤー油工業用2種 | |
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粘着グレード | ISO VG 150 | ISO VG 460 |
動粘度 cst mm²/s(40℃) |
135~165 | 414~506 |
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ボンノックTS150 ダフニースーパーギヤーオイル150 コスモギヤーSE150 スパルタンEP150 モービルギヤーSHC150 オマラS2G150 |
ボンノックTS460 ダフニースーパーギヤーオイル460 コスモギヤーSE460 スパルタンEP460 モービルギヤーSHC460 オマラS2G460 |
※温度変化のはげしい過酷な条件下で、ご使用の際は潤滑油についてお問い合わせください。
使用開始後、すぐ全負荷をかけると発熱が多い場合がありますので歯当りがなじむまで徐々に負荷を上げてください。
カップリングはフレキシブルなものを使用してください。取付ベースの厚さが薄く、剛性が不足する場合は振動を起こしやすく、また故障を起こしやすいので特に注意してください。ベルトのゆるみも発熱の原因になります。
接続にギヤー等を使用すると、微振動により締付ボルトがゆるみやすくなります。適当な回り止めを使用してください。(歯付座金等)
フレキシブルカップリングを使用してください。(特に入力の高速回転部は疲労現象をおこし折損しやすくなります)
※この内容は予告なしに変更することがありますのでご了承ください。